ベンチプレスの重量を伸ばすために、週に何回練習すればよいのでしょうか。「週2回で十分?」「週3回に増やすなら何を変える?」と迷ったら、まずは1週間の練習量を、質のよいセットとして続けられる日数に分けることから考えてみましょう。
この記事では、ベンチプレスのフォームを覚え始めた方から、100kg・120kgを目指して練習を組みたい方に向けて、週1・週2・週3の選び方をまとめます。曜日、回数、セット数、負荷の上げ方まで、そのまま予定を立てやすいモデルメニューを紹介します。
こんにちは、モスです。私はトレーニングの専門家ではありませんが、週2回程度のジム通いを続け、約3年でベンチプレス180kg程度を挙げられるようになりました。その過程では100kg、120kg、140kg、160kg付近の停滞も経験しています。
180kg程度まで取り組んだ私の頻度:週2〜3回を軸に柔軟に調整
私自身は、週2〜3回程度を標準にしています。それ以上に練習日を増やすと疲労が抜けにくくなるため、この頻度を軸に、体の状態とその時期の目的に合わせて調整しています。
テクニックや感覚を重視する週
練習回数を増やす週もあります。その場合は1回あたりの負荷を軽くし、フォームやバーを押す感覚を重視します。軽い重量で動きを確認する日を作ることで、疲労を調整しながらベンチに触れる機会を確保しています。
MAX更新を目指す時期
MAX更新を目指すときは、しっかり負荷をかける日を週1〜2回にし、残りは感覚を保つための軽い練習にすることもあります。重い練習で力を発揮し、軽い練習では押し方を確認する、という役割分担です。
私が大切にしているのは、練習日数を固定することよりも、疲労と動きの感覚に合わせて柔軟に組むことです。以下では、この考え方を取り入れながら、週2回・週3回の予定を組みやすいモデルメニューを紹介します。
ベンチプレスは週何回?迷ったら週2回から組み立てる
予定を決める出発点として、週2回は使いやすい選択肢です。例えば月曜と木曜なら、練習の間に休みを取りながら、同じ動作を繰り返す機会を作れます。短時間の練習を増やしたい人は、週3回に分ける方法もあります。
| 頻度 | 向いている状況 | 組み方のポイント |
|---|---|---|
| 週1回 | ジムに行ける日が限られている | 集中して基本動作を練習し、重量・回数を記録する |
| 週2回 | 練習日と回復日を両立したい | 基本の練習日と、回数を重ねる日に分ける |
| 週3回 | 1回を短くしたい・フォームを確認する機会を増やしたい | 現在の週間セット数を分散し、軽い日を設ける |
週2回で安定して伸びているなら、そのペースを大切にしましょう。週3回へ移る場合は、まず今のセット数を3日に配り直すと、変化を確かめやすくなります。
頻度と一緒に見たい「1週間のセット数」
トレーニング頻度と筋力向上を調べたメタ解析では、全体では高頻度が有利な傾向がありましたが、週間の練習量をそろえた比較では頻度による有意差は見られませんでした。この結果は、日数と練習量をセットで考えることの参考になります。[研究:トレーニング頻度と筋力向上]
例えば、週2回で各3セットなら週6セットです。それを週3回に変える際は、各2セットにすると同じ週6セットになります。まずはこのように配分を変え、1セットごとの集中力や翌回の動きを確認してみましょう。
| 配分の例 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 週の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 週2回に分ける | 3セット | 3セット | — | 6セット |
| 週3回に分ける | 2セット | 2セット | 2セット | 6セット |
ここで数えるのは、ウォームアップ後の本セットです。6セットは配分を説明するための導入例で、今の練習量を基準に調整します。セット数に加えて、重量・反復回数・限界までの余裕も記録すると、負荷の違いが分かりやすくなります。
週2回のベンチプレスメニュー例
まずは2日の間に休みを挟み、A日は比較的少ない回数、B日は少し軽くして回数を重ねる形です。以下は通常のベンチプレスを軸にしたモデルメニューです。
| 曜日の例 | 目的 | 本セット | 重さの決め方 |
|---|---|---|---|
| 月曜:A日 | 同じフォームで押す練習 | 5〜6回×3セット | 各セットであと2〜3回できる程度 |
| 木曜:B日 | 動作をそろえて回数を重ねる | 8〜10回×3セット | A日より軽くし、あと2〜3回できる程度 |
フォームを覚えている段階なら、両日とも6〜8回程度にそろえて練習してもよいでしょう。足の位置、手幅、胸に触れる位置を決め、毎回同じ動作を再現することを優先します。
ウォームアップとセット間の休憩
軽いバーから始め、少しずつ重量を上げながら肩や肘の動き、押しやすさを確認します。本セットの前に疲れ切らないよう、重量が上がるにつれて準備セットの回数を減らすと組み立てやすくなります。
本セット間は、呼吸と集中力が戻るまで休みます。まずは2〜3分程度を目安に、重いセットや次のセットの動きが鈍る場合は長めに取ります。セーフティはバーを安全に受けられる高さに設定し、初めての重量は必要に応じて補助者と確認しましょう。
週3回のベンチプレスメニュー例
週3回なら、「基本」「軽いフォーム練習」「回数を重ねる日」と役割を分けると続けやすくなります。月・水・金など、まずは練習日の間に休みを挟む配置から考えます。
| 曜日の例 | 目的 | 本セット | 意識すること |
|---|---|---|---|
| 月曜:A日 | 基本のプレス練習 | 5〜6回×2セット | あと2〜3回の余裕を保ち、動作をそろえる |
| 水曜:B日 | 軽いフォーム練習 | 5回×2セット | あと4回以上できる軽さで、安定した軌道を確認する |
| 金曜:C日 | 回数を重ねる | 8〜10回×2セット | あと2〜3回の余裕を残し、最後まで丁寧に押す |
この例も週6セットですが、軽い日を含むため、週2回の例とは負荷の内容が変わります。3日目を作ったときの出発点として使い、回復と記録を見ながら調整してください。
短い練習でも、ラックから外す、足で支える、同じ場所へ下ろす、という一連の流れを確認できます。軽い日は、フォームを動画に残して見直す機会にもなります。
重量はいつ増やす?回数と余裕を目安にする
重量の更新は、「予定の回数を、同じフォームと余裕でそろえられたか」を基準にすると進めやすくなります。
- 最初は回数範囲の下限から始める。
- 同じ重量で、少しずつ回数を増やす。
- 全セットで上限回数を達成し、2回程度の余裕も保てたら、次回は最小限の増量を試す。
- 増量後は回数範囲の下限へ戻して積み上げる。
例えばA日を60kgで行うなら、「5・5・5回」から「6・6・6回」を目指します。フォームと余裕がそろったら、次回に合計1〜2.5kg程度の小さな増量を検討します。60kgは説明用の数値です。自分が余裕を持って扱える重量に置き換えてください。
B日やC日は、その日の回数設定に合う重量で別に進めます。すべての練習日を同時に重くするより、一つずつ変えるほうが調子を確認しやすくなります。
限界まで挙げるかどうかを比較した研究でも、余裕を残すトレーニングで筋力を伸ばせることが示されています。日々の練習では、よいフォームの反復を積み重ねていきましょう。[研究:限界まで行う練習と余裕を残す練習]
補助種目は週のどこに入れる?
私はインクラインベンチプレス、足上げナローベンチプレス、バーベルカール、ディップスを取り入れることが多いです。通常のベンチを軸にする場合は、その後に補助を1〜2種目選ぶ形にすると整理しやすくなります。
| 補助種目 | 配置の考え方 |
|---|---|
| インクラインベンチプレス | 胸・肩の追加練習として、メインの後に少量から |
| 足上げナローベンチプレス | プレスの変化をつける種目として、通常ベンチの一部と入れ替える方法もある |
| バーベルカール | 腕の補強としてメインの後に配置 |
| ディップス | 胸・上腕三頭筋の追加練習として、ほかの押す種目と合計量を調整 |
胸・肩・上腕三頭筋の補助は、通常のベンチと同じ部位に負荷が重なります。週の予定表に一緒に書き込み、次のベンチを気持ちよく始められる量にしましょう。新しく導入する際は、1種目1〜2セット程度から様子を見ると調整しやすくなります。
ベンチプレスの補助種目:愛用4種目の効果と目的別の選び方では、それぞれのやり方と追加候補を紹介しています。
週2回と週3回を切り替える判断ポイント
| 最近の状態 | 次に試す調整 |
|---|---|
| 週2回で回数や重量が伸びている | その頻度を継続する |
| 後半のセットで集中が切れる・1回の時間が長い | 現在の週間セット数を3日に分散する |
| 週3回で重さが続けてきつく感じる | 軽い日の重量を下げる、またはセット数を減らす |
| 忙しい週で2回しか行けない | その週は2回で組み、予定に合うペースを続ける |
| 特定の動作で肩や肘に痛みが出る | その動作を中断し、負荷・フォームを見直す。痛みが続く場合は専門家へ相談する |
回復の確認には、筋肉痛だけでなく、ウォームアップでの軽さ、動かしやすさ、前回と同じ重量での余裕も使います。睡眠や食事、仕事の忙しさも含めて、続けやすいペースを選んでいきましょう。
停滞したときの工夫については、100・120・140・160kg付近で伸び悩んだときに試したことも参考にしてください。
ベンチプレスの頻度でよくある質問
週1回でも伸ばせますか?
週1回でも、重量・回数・フォームを継続して積み上げることで成長を目指せます。行ける日を確実に確保し、記録を残すことから始めましょう。時間が取れるようになったら、2日目を設けて練習を分ける方法があります。
毎日ベンチプレスをしてもよいですか?
毎日行う場合は、1日ごとの練習量を少なくし、重い日と軽い日を細かく調整します。まず週2〜3回で自分の回復ペースをつかむと、頻度を増やすときの判断材料になります。
100kgを目指すなら週3回がよいですか?
週2回・週3回のどちらも、生活に合う計画を組めます。現在の重量でよいフォームの反復を積み、回数や負荷を少しずつ更新することが軸になります。私の取り組みは、ベンチプレス80kgから100kgまでのトレーニング記録で紹介しています。
何日空ければよいですか?
初めの予定は、練習日の間に1〜2日程度の休みを挟むと組みやすくなります。次回の動きや疲労の残り方を見て、日数やセット数を調整します。
週3回に増やしたらセット数も増やしますか?
最初は今の週間セット数を3日に分けて試します。動きが安定し、次の練習までに回復できていることを確かめてから、必要に応じて少しずつ増やしましょう。
まずは次の2週間の予定を決めてみよう
迷っているなら、週2回の練習日を決め、重量・回数・余裕度を記録するところから始めてみてください。1回を短くしたいと感じたら、同じ週間セット数を週3回に分けて試せます。
最初の2週間は、予定の続けやすさと疲労の残り方を確認する期間です。その後も同じ条件で記録を重ね、自分に合う頻度を育てていきましょう。
参考文献
- Grgicほか(2018):Effect of Resistance Training Frequency on Gains in Muscular Strength: A Systematic Review and Meta-Analysis — 頻度と週間練習量を考える参考。
- Grgicほか:Effects of resistance training performed to repetition failure or non-failure on muscular strength and hypertrophy: A systematic review and meta-analysis — 限界までの余裕を考える参考。





