ディップスは、自重なら10回で初心者を卒業、20回で中級、30回前後で上級が一つの目安です。加重ディップスなら、体重90kgの男性で1回挙げられる加重が+30kgで初級、+57kgで中級、+87kgで上級とされています(海外の記録投稿サービスの統計)。

私はベンチプレスの自己ベストが195kg(2024年4月)で、加重ディップスは2025年6月に体重90kgで加重85kg×10回まで伸ばしました。この記事では、目安となる数字と、私の記録・メニュー・重りの付け方・ケガを防ぐために気をつけていることをまとめます。

自重ディップスの回数の目安

筋力の記録を集計している「Strength Level」の統計では、男性の自重ディップスの回数は次のようになっています。

レベル自重ディップスの回数(男性・全体)
初心者3回
初級10回
中級20回
上級31回
エリート43回

出典:Strength Level「Dips Standards」(利用者が投稿した記録の集計。2026年10月確認)

体重が重い人ほど自重でも負荷が大きくなるので、回数だけで比べるより、後で説明する「体重+加重」の総重量で考えるほうが実力を比べやすくなります。

加重ディップスの重量の目安(体重別)

同じ統計の、加重ディップスで1回だけ挙げられる加重(1RM)の目安です。体重80kgと90kgの男性の値を抜き出しました。

レベル体重80kg体重90kg
初心者+5kg+6kg
初級+26kg+30kg
中級+52kg+57kg
上級+81kg+87kg
エリート+111kg+118kg

出典:Strength Level「Dips Standards (kg)」(2026年10月確認)

この表は「1回だけ」の重量です。10回などの記録から比べるときは、回数から最大重量を推定する式を使います。このサイトでは、ベンチプレスと同じく次の式を使っています。

推定MAX = 重量 ×(1 + 回数 ÷ 40)

ディップスの場合は、加重だけでなく体重を足した「総重量」に当てはめます。総重量で考える理由は荷重ディップスとベンチプレスの重量比較で詳しく書いています。

私の加重ディップスの記録

時期記録メモ
2020年4月はじめ自重×10回コロナでジムに行けず、自宅で加重ディップスだけを始めた
2020年5月末加重55kg×12回約2か月、加重ディップスだけを続けた時点
2025年6月加重85kg×10回(体重90kg)現在の自己ベスト

2025年6月の記録を総重量に直すと、体重90kg+加重85kg=175kgを10回です。上の式に当てはめると、推定MAXは総重量で約219kg、加重分に直すと約129kgになります。計算上は表のエリートの目安(体重90kgで+118kg)を超えますが、10回の記録から推定した値で、実際に1回の最大重量を測ったわけではありません。

ちなみに、ベンチプレスの自己ベスト195kgと比べると、ディップスの推定MAX(総重量)は約1.12倍でした。以前の記事で比べたときは1.13〜1.25倍だったので、ほぼ同じ傾向です。

今の加重ディップスのメニュー

順番重量回数・セット
1. ウォームアップ自重体が温まるまで
2. 準備加重50kg10回×1〜2セット
3. メイン加重80〜85kg10回を目標。実際は調子によって5〜8回

メインのセットは10回を目指しますが、毎回達成できるわけではありません。5回の日もあれば8回の日もあり、その日の調子で上下します。10回に届いた日が、次に重量を上げる合図です。重量を上げる判断の仕方は重量を上げるタイミングにまとめています。

重りの付け方:ベルト+後付けのプレート

加重にはディッピングベルトを使っています。ベルトには50kg分の重りを基本で付けておき、それ以上は後から足せるようにしています。

  • ベルトに基本の50kgを付ける
  • 追加分は、登山用のスリングをバーベル用プレートの穴に通す
  • スリングを登山用のカラビナでベルトに後付けする
  • 85kgのときは、基本の50kgに35kgを後付けしている

セットごとに付け外しする重りだけを後付けにしておくと、重量の変更が速くなります。ぶら下げる道具は、体重と重りの合計がかかるので、強度が表示された登山用の製品を使い、使う前に傷や摩耗がないかを確認してください。

重りの付け方(加重85kgの例)ディッピングベルト(腰に巻く)基本の重り 50kgいつも付けたままにしておく登山用カラビナ登山用スリング追加の重り 35kgプレートの穴にスリングを通して後付け合計50+35=85kg

※イメージ図

肩と肘を守るために気をつけていること

ディップスは重量を扱える一方で、肩と肘に負担がかかりやすい種目です。私が気をつけているのは次の3つです。

  1. 肩を開かない。肩が開くと肩関節に負担がかかり、痛める原因になります。脇をぎゅっと閉めるイメージで動きます。
  2. 痛めたら無理をしない。違和感が出たら、その日は中止して休みます。痛みが続くときは医療機関で診てもらってください。
  3. 高重量では肘を守る。重量が重くなると肘にも負担がかかります。締め付けの強い肘用サポーターを着けると、安心して取り組めます。

○ 脇を締める肘は体の近くで後ろへ× 肩と肘が外に開く肩の関節に負担がかかる

※イメージ図

ディップスはベンチプレスにも効く

2020年にジムが閉鎖されていた約2か月間、私は自宅で加重ディップスだけを続けました。ジム再開後、ベンチプレスは120kg×3回から130kg×4回へと伸びていました。詳しい記録はディップスはベンチプレスの代わりになるかに、その後140kgを越えるまでの流れはベンチプレス140kgを上げるにはに書いています。

よくある質問

加重は自重で何回できたら始めればいい?

統計の目安では、自重10回が初級ラインです。私も2020年は自重10回から始め、少しずつ加重を増やしました。10回が安定してできるようになってから、軽い重りで始めるのが無理のない進め方です。

ディップスの重量は、なぜ体重込みで考える?

ディップスは自分の体ごと持ち上げる種目なので、同じ加重20kgでも体重60kgの人と90kgの人では負荷がまったく違います。総重量で考えると、体重の違う人や、ベンチプレスの記録とも比べやすくなります。

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モス
材料開発・データ解析の実務経験と、ベンチプレス180kg到達までの実践をもとに、筋トレ・データサイエンス・英語の情報を発信しています。